たまには地元の事も書きたいなと言うことで、今回は実家に帰った際に食べに行く蕎麦屋について書いていこうと思います。地方とか観光地ってうどん・蕎麦多くね?って思うかもしれませんが、まあまあそんな手厳しいことは言わずに、那須高原や日光なんかに行った際に気になったら行ってみて下さい。
心配になるくらい隠れすぎてるそば処
今回紹介する蕎麦屋は栃木県那珂川町(めちゃくちゃど田舎です。)にある蕎麦屋「そば処 霧ヶ岳」
場所としては栃木の北東部?にある那珂川町となり、さらに北上すると那須塩原などが位置する場所にあります。
場所自体も栃木のど田舎なのにここ霧ヶ岳はさらにローカルな山の中にあるんです。心配になるくらい隠れすぎてて秘湯ならぬ秘そば処って感じがしっくりくる。笑 店まで田んぼや畑、山道を車を走らせ向かうのですが看板も頻繁にあるわけではないので地元の人じゃないとわからないんじゃない?ってくらいです。笑 ですが、どうやら話を聞いてるとどうやら都心の方にもファンが多いらしく、遠路はるばるこんな辺鄙な土地まで食べに来る方も多いとの事。
さて、お店の紹介に話を戻します。お店は大自然に囲まれた山の中にある一軒家で、店構えは木造作りの温かみがある雰囲気になっています。
入り口の暖簾の風合いが田舎の蕎麦屋っぽいですよねー。笑
店内はと言うと、テーブル咳と囲炉裏の席でざっと50−60席ほどでしょうか。お店の中央にはそばを打つ台が置かれていてタイミングが良ければそばを打っている所が目の前で見ることが出来ます。
風味良し、食感も滑らかなお蕎麦
さて、そんな霧ヶ岳で味わえる蕎麦ですが、色味は艷やかで淡い茶色のお蕎麦。蕎麦の香りや風味もしっかりと感じられて、食感も滑らかな食感。都内で提供されている事が多い真っ白いお蕎麦とは違って、しっかりと風味と香りが楽しめる所がポイントですね。
あ、ここで補足なのですが蕎麦の粉に関して記載しておきますね。みなさんあまり知らないかもしれませんが、蕎麦粉は一番粉、二番粉、三番粉と分類されているんです。
・一番粉
蕎麦の実の中心部分の粉になり、それらを一番粉と言います。色が白くサラサラしていて一番粉を使って打たれた蕎麦はでんぷん質が多く、蕎麦の風味は少ないもののほのかな甘みがあり爽やかな味わいになります。よく都内などで食べる真っ白な蕎麦は一番粉を使ったお蕎麦ですね!
この写真はうちの実家で作った一番粉です。真っ白ですよねー!美しい!
・二番粉
蕎麦の実の中心部分に若干の外層分(甘皮)等が混じっているもの二番粉と言います。色味は淡い茶色で風味、香りとも一番粉より強くなります。また二番粉にはそばの胚乳と胚を含み、栄養価も高いと言われています。一般的なお蕎麦は二番子が多いかと思います。
・三番粉
そして三番粉ですが、こちらは外殻に近い部分から取れる粉で黒っぽい色味をしている粉になります。三番粉は色・香りはとても強いのですが粉には甘皮等が多く混入してくるので、えぐみを感じる場合もあるかともいます。三番粉自体も栄養価は非常に高いのですがえぐみとうの問題もあり好き嫌いが分かれる事が多いです。そうそう、三番粉を使ったお蕎麦は俗にいう「田舎そば」と呼ばれているのですが聞いたことがある方もいるんじゃないでしょうか?
と、まあ簡単に蕎麦粉の説明を書かせて頂いたのですが、霧ヶ岳のお蕎麦は恐らく二番粉がメインのお蕎麦かなと予想しております。笑
季節の地のものを使ったサクサク天ぷら
霧ヶ岳では、お蕎麦の他に季節の地のものを使った天ぷらを提供しています。油っこくなく衣がサクサクのフレッシュな食材の天ぷらが楽しめるんですよねー。先日、伺った際はナスやししとうなどを頂きました。
何がびっくりって、この量でなんと300円!!笑 恐らくサービスで多めに入れてくれたんだとは思いますが、都内の蕎麦屋で天ぷら頼んだら1,000円前後しません?もちろん海老とか海鮮系が入っている事が多いのでなんとも言えませんが、とにかく300円は安い!
メニューはこんな感じです。
メニューも蕎麦とてんぷらのみ!笑 潔い!!味に自信があるからできるって感じですねきっと。そして、全体的に値段も手頃なのも良いんですよ。(改めて実感。笑)
霧ヶ岳ではそば粉から天ぷらの食材まで地元の物を使っておりそんな「地産地消」の徹底ぶりもまた素敵だなと感じます。地元に根付いたお店作りとそのこだわりの味に引き寄せられるお客さんとの間に生まれる良い関係性が霧ヶ岳の魅力だと思います。
そば処 霧ヶ岳 栃木県那須郡那珂川町小口507
☎0287-92-5072
営業時間11:00〜15:00 定休 月曜日
蕎麦だけじゃない!あの有名な浮世絵師の美術館も
霧ヶ岳がある那珂川町はその他にも、皆さん学校の授業で一度は習った事があるだろう「東海道五十三次」の作者 歌川広重の美術館「那珂川町馬頭広重美術館」がある事で有名なんです!(勝手に有名にしていますが、ファンの方の間では有名なんです。笑)
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しかも、この美術館は新国立競技場や根津美術館やLVMH Osakaを手がけた世界的にも有名な建築家 隈研吾氏による建築物!!
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まとめ
どうですか?ただのローカルだと思ったら意外とそうでもなくっていろんな魅力がたっぷりなエリアなんです。ちょっと車を走らせたら那須高原や益子焼で有名な益子町、もちろん日光だってあるんですよ!なので、ただ蕎麦を食べに行くだけじゃ物足りなってって方は益子焼の窯元へ行って那須高原辺りまでドライブして霧ヶ岳で蕎麦を食べて、歌川広重美術館でアートに触れる。そんなまったりオシャレデートもいいんじゃないでしょうか?
長々と書いてしまいましたが、ぜひローカルだからこそ味わえる特別な体験をして頂けたら幸いです!
追記
蕎麦の花って知ってます?蕎麦の実がなる前に花が咲くんですけどそれが真っ白で綺麗なんですよね。ぜひ見て下さい。