下北沢の隠れ家的居酒屋「笑円(しょうえん)」
数年前、友人と食事をしようと下北沢を徘徊していた時、ふと思い立ったように「◯◯らへんに気になるお店があったからそこ行ってみようよ!」と言われて店まで向かってみることに。そしたらなんと店休日。「どうしよっかね」と言いつつ隣に目を向けると何やら気になる看板が。
看板には「笑円」の文字。なんだか気になるその名前にさっそく店に入ってみる事に。店に入ると威勢のよい元気な声で出迎えてくれる男性店員さんが1名。カウンターしか無い席に横並びで案内され席について店内を見渡していると何やらお客さんとその店員の方のやり取りが耳に。どうやらその店員さんは店主のようでお客さんと楽しげに会話をしながら店を切り盛りされていました。
そして飲み物の一杯目のオーダーを聞きに来て下さる店主さんによる店の簡単な説明を聞いていると、馬刺し、しめ鯖、牛すじ煮込みが名物との事。名物と聞いたらそれは頼むしか無い。そう思い、名物の馬刺し、締め鯖とその他をいくつかオーダー。
食事が来るまでお酒を飲みつつ待つことに。そうそう、ちょっと脱線しますが飲み物のメニューに「笑円サワー」なるメニューがあるのですがこちらもぜひ飲んでみて欲しい1品。味をなんて説明したらいいのか難しいのですが、さっぱりした飲み口で女性の方でも美味しく飲めるのでぜひ覚えておいてください!
コラーゲンたっぷりのたてがみと共に
そんなこんなで食事の登場です。馬刺しとしめ鯖がこちら。
食事が届くと店主から馬刺しに関する簡単な説明がありました。簡単に書くとこんな感じ。
・赤身の上にある白いものはたてがみ部位
・たてがみ部位は脂肪分ではなくコラーゲン
・この盛り付けは京都の料亭で用いられる盛り付け方
・馬刺し自体は熊本産
・玉ねぎは冷水に数時間さらして辛味を抜いている
・醤油はこだわりのたまり醤油
以上の説明を受け感じたことは、まずはじめにたてがみ部分の存在やそれがコラーゲンであることに驚きだったのですが一口食べて更に衝撃が。まず赤身のくせのなさ!そしてたまり醤油の甘みもさることながらたてがみ部位の甘さ!そこに合わせて玉ねぎのすっきり感!こんな馬刺しは食べた事がない!!衝撃的に感動!!今まで食べていた馬刺しは何だったんだろうかと思ってしまう程の一品でした。
しめ鯖も独特な食感がありつつ(〆方の違いかな?)さっぱりとした鯖に、これでもかってくらいの載せられたアオサ海苔の風味。こちらもまた今まで食べてきたしめ鯖とは違ったおいしさがありました。
どちらのメニューにしても店主の並々ならぬこだわりで作られた一品なんですよ。そりゃこんだけ美味しいはずだわと偶然出会えたここ「笑円」での感動体験でした。
その後の余談
「笑円」との出会い、感動する馬刺しとの出会いの後、幾度となく通いつめているのですがここは本当にくせになる店。名物だと言っていた牛すじ煮込みも沸騰させることなく何時間もアクを取り煮込み、そして塩で味付けをした上品な一品でしたし、そしてなによりも店主のキャラが最高!これに関してはぜひ行ってみて感じてほしいののですが、店主の素敵な人柄、接客もぜひ楽しんでください。
おまけ
かにみそも頂いちゃいました。